2017年5月9日

宝ホールディングス株式会社

 

「宝グループ中期経営計画2019」を策定

 宝ホールディングス株式会社(社長:柿本 敏男)は、2019年度(2020年3月期)を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画「宝グループ中期経営計画2019(以下、本中計)」を策定しました。当社は2011年4月に10ヵ年の長期経営ビジョン「宝グループ・ビジョン2020(以下、長期ビジョン)」をスタートさせ、3年ごとの中期経営計画において具体的施策に取り組んでいますが、本中計は、その長期ビジョン達成に向けた最終ステップと位置付けており、最終年度には長期ビジョンの営業利益目標水準を1年前倒しで達成する計画です。

 当社グループを取り巻く環境は、高齢化・人口減少に伴う国内酒類市場の縮小や消費の多様化によるメーカー間での競争の激化、また世界経済の先行き不透明感を背景とする為替の変動リスクや原油をはじめとした資源価格上昇のリスクなど、今後も厳しさを増してくることが予想されます。しかし一方で、国内景気は緩やかな回復基調が続いており、外国人観光客の増加に伴うインバウンド需要は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け一層の経済効果が期待されます。また再生・細胞医療周辺産業は今後の市場拡大が予想されています。海外では、世界での健康志向の高まりや「和食」のユネスコ無形文化遺産への登録などを契機に日本食の人気が高まっており、今後も一層の市場拡大が見込まれるなど、当社グループにとって成長を期待できる機会も数多く存在しています。
 
 本中計では、海外売上高比率をさらに高めるとともに、国内外で抜け・モレのない商品と競争優位性をもった商品を多数もつことで、他社に勝てる分野を数多く築き上げ、どんな環境変化が起ころうとも収益を大きく伸長させることができるバランスのとれた事業基盤を確立することを基本方針とし、2019年度の定量目標として、連結売上高2,900億円以上、連結営業利益155億円以上、海外売上高比率33%以上を目指します。