事業概要

 宝ホールディングスは、酒類・調味料事業を展開する宝酒造グループ、バイオ事業を展開するタカラバイオグループ、健康食品事業の成長を加速させる役割を担う宝ヘルスケアを傘下に置く純粋持株会社として、グループ全社の経営を調整・統括し、最大限の事業成果を追求しています。
 この持株会社体制のもと、TaKaRaグループは、酒類・調味料事業を安定的な収益基盤とし、バイオ事業と健康食品事業という有望な将来性のある成長事業を有する、独自の強固な事業ポートフォリオを築いています。
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宝酒造グループ

 TaKaRaグループのコア事業である酒類・調味料事業の歴史は、1842(天保13)年までさかのぼります。以来160有余年にわたり、時代や消費者が求める価値観や嗜好に対して、常に独創的で確かな技術に裏づけられた安心できる商品を提供することを使命に活動を続けています。その商品カテゴリーは、焼酎、清酒、ソフトアルコール飲料、ワイン、ウイスキー、中国酒、調味料、原料用アルコールなど幅広く展開しており、また日本国内のみならず、米国、中国、欧州の子会社を通じて、グローバルな事業展開を行っています。
焼酎
焼酎
清酒
清酒
[ 焼酎 ]
 長年培ってきた独自の技術によって、時代が求める焼酎を追求し市場を創造し続けてきました。甲類焼酎では、No.1ブランドの“宝焼酎”をはじめ、樽貯蔵熟成酒を3%ブレンドしたひとクラス上の“極上<宝焼酎>”、30年以上のロングセラーを続ける“宝焼酎「純」” などのブランドでトップシェアを堅持しています。本格焼酎では、芋100%にこだわった“全量芋焼酎「一刻者(いっこもん)」”、麦本来の味わいを追求した“本格麦焼酎「知心剣(しらしんけん)」”など、様々な原料において品質にこだわった商品を発売・育成しています。

[ 清酒 ]
 松竹梅は、「よろこびの清酒」として、慶祝・贈答市場におけるトップブランドの地位を確立しています。2001年には、伝統的な手造りの原理を再現した最新鋭の設備と人の手で行う酒造りの両方を併せもった松竹梅白壁蔵(神戸市東灘区)を完成させ、“松竹梅「白壁蔵」<生もと純米>”などの特定名称酒を生み出しています。また、晩酌市場では、コクがあってすっきり辛口の“松竹梅「天」”が、業務用市場では、燗で冴える辛口の“松竹梅「豪快」”が多くのお客様からご支持をいただいています。
ソフトアルコール飲料
ソフトアルコール飲料
調味料
調味料
[ ソフトアルコール飲料 ]
 1984 年に日本初の缶入りチューハイとして衝撃的なデビューを飾った“タカラcanチューハイ”は、その後の缶チューハイ市場をリードし、今もそのこだわりの品質で多くのお客様からご支持をいただいています。また、強炭酸でキレ味爽快の辛口チューハイ“TaKaRa「焼酎ハイボール」”、「産地直搾り果汁」を使用し果汁感あふれる味わいの“タカラCANチューハイ「直搾り」”、沖縄産果実と泡盛を使用した“TaKaRa「琉球ハイボール」”など、様々な嗜好にお応えするこだわりの商品を開発・育成しています。

[ 調味料 ]
 「お酒のチカラでもっとおいしく」をテーマに、本みりんのトップブランドとして日本の食文化を育んできた“タカラ本みりん” や、食塩無添加の料理清酒“タカラ「料理のための清酒」”など、料理をおいしく、食卓を豊かにする様々な酒類調味料をご提案しています。また、加工業務用市場に向けては、「京寶」ブランドをはじめとする、お惣菜や加工食品などに適した商品を取り揃えるとともに、食品分析やアルコールの調理効果研究、レシピ開発などお客様とともに様々な課題解決に取り組んでいます。

[ 海外 ]
 おいしくヘルシーな食事として日本食が注目を浴び世界に広まるのに伴って、清酒やみりんも普及しており、現在欧米やアジアを中心に世界40ヵ国以上の国々で清酒「松竹梅」、タカラみりんをはじめとする宝製品が親しまれています。2010年には、欧州において日本食材卸事業に参入し、日本の食文化を世界中に広める取り組みを加速させています。またスコッチウイスキー、バーボンウイスキーの製造・販売にも取り組むなど、グローバルに事業を展開しています。

タカラバイオグループ

 TaKaRaグループのバイオ事業の使命は、遺伝子治療などの革新的なバイオ技術の開発を通じて、人々の健康に貢献することです。その実現を担うタカラバイオグループでは、技術および収益の基盤である「遺伝子工学研究事業」で安定的な収益を稼ぎ出し、「医食品バイオ事業」を第2の収益事業へ育成し、「遺伝子医療事業」に経営資源を投入して遺伝子治療・細胞医療の商業化を目指しています。
研究用試薬
研究用試薬
レトロネクチン®
レトロネクチン®
[ 遺伝子工学研究事業 ]
 大学の基礎研究から創薬研究などの産業分野まで、世界中のバイオテクノロジー研究を支援しています。研究用試薬・理化学機器では、バイオテクノロジー研究の必須技術の一つであるPCR法について、前処理不要で生体サンプルから直接反応可能なPCR酵素、伸長性に優れた逆転写酵素などを全世界に提供し続けています。研究受託サービスでは、ゲノムの配列解析や次世代シーケンス技術を利用した高速シーケンス解析、iPS細胞受託作製サービスなどの先端的技術サービスを提供しています。今後も、遺伝子工学研究用酵素やPCR関連技術などの遺伝子工学分野に加え、市場の拡大が見込まれる細胞生物学分野に注力して研究開発を行い、中国で製造したコスト競争力の高い製品群を全世界に販売し、グローバルマーケットにおける地位をさらに高めていきます。

[ 医食品バイオ事業 ]
 日本古来の食品素材の機能性をバイオテクノロジーで解析し、それらの素材を活かした健康食品の開発・製造を行っています。また、キノコの生産販売やライセンス事業などを展開しています。健康食品事業では、ガゴメ昆布「フコイダン」、寒天由来「アガロオリゴ糖」、明日葉「カルコン」、キノコ「テルペン」、ヤムイモ「ヤムスゲニン®」、ボタンボウフウ「イソサミジン」などの機能性研究を行い、開発・製造した健康食品は宝ヘルスケア社を通じて販売しています。また、機能性食品素材を原料として提供するBtoBビジネスも行っています。キノコ事業では、JA全農長野などへブナシメジ菌株や大量生産技術のライセンスを行うほか、ハタケシメジやホンシメジの自社生産販売を行っています。また、キノコの栽培技術やゲノム解析技術などを活用し、高付加価値キノコの新規生産技術の開発を進めています。

[ 遺伝子医療事業 ]
 遺伝子工学研究事業で培ったテクノロジーを利用して、遺伝子医療に必須となる中核技術の開発を行い、その商業化を進めています。中核技術の一つは、血球系細胞への高効率遺伝子導入を可能とする「レトロネクチン法」であり、体外遺伝子治療における遺伝子導入法のスタンダードとなっています。二つ目の中核技術は、生体内での生存能力が高く、抗原認識能も高いナイーブT細胞を多く含む細胞集団が大量に得られる「レトロネクチン拡大培養法」であり、遺伝子治療や細胞医療に用いられています。これらの技術を積極的に全世界にライセンスアウトすることで、技術の普及と収益の拡大を目指しています。また、自社プロジェクトとしても、がんやエイズなどを対象にした遺伝子治療や細胞医療の臨床開発を進めるほか、がん免疫細胞療法に関する支援事業として、医療機関に対する細胞加工技術支援サービスや、細胞培養用培地・バッグの販売などを行っています。

宝ヘルスケア

 宝ヘルスケアは、TaKaRaグループの持つ独自素材や技術を活かした安心・安全な健康食品を、お客様へ直接お届けするダイレクトマーケティングを通じて、人々の健康で生き生きとした生活を応援しています。TaKaRaグループでは、タカラバイオグループで研究された機能性素材を活用した健康食品を、宝酒造グループのマーケティング・ノウハウを持つ宝ヘルスケアを通じて販売することで、シナジーを追求し、健康食品事業の成長を加速させています。