2017年1月16日
宝ホールディングス株式会社
当社子会社(宝酒造株式会社)によるオーストラリアの日本食材卸会社
Nippon Food Supplies Company Pty Ltdの第三者割当増資引受に関するお知らせ
当社の連結子会社である宝酒造株式会社(以下、「宝酒造」)は、2017年1月16日開催の同社取締役会において、オーストラリアの日本食材卸会社であるNippon Food Supplies Company Pty Ltd(以下、「ニッポンフード社」)の実施する第三者割当増資を引受けることを決議いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
今回の第三者割当増資引受により、宝酒造が所有するニッポンフード社の議決権の割合は51.0%となる予定であり、ニッポンフード社は当社の連結子会社(特定子会社)となります。
記
1.第三者割当増資引受の理由
当社グループは、2011 年4 月から10 年間の長期経営ビジョン「宝グループ・ビジョン2020」において、『国内外の強みを活かせる市場で事業を伸ばし、環境変化に強いバランスのとれた事業構造を確立する』ことを目指しています。さらに、この長期経営ビジョンの実現に向けた実行計画の第2 ステップとして策定した3 ヵ年の中期経営計画「宝グループ中期経営計画2016」では、『国内では収益力の向上、海外では事業の拡大・伸長に取り組むとともに、バイオ事業の成長加速により、環境変化に強いバランスのとれた事業構造に変革していく』ことを基本方針に、「欧米をはじめとする世界での日本食材卸網構築」を重点戦略の一つに掲げ、取り組みを進めています。
当社グループの中核を担う宝酒造グループは、2010年4月にフランスの日本食材卸会社であるFoodex S.A.S.の株式を取得し、海外日本食材卸事業に参入しました。その後、2013年9月には、イギリスのTazaki Foods Ltd、2014年3月にはスペインおよびポーランドで事業を展開するCominport Distribución S.L.、そして2016年7月にはポルトガルのKeta Foods, Ldaを相次いでグループに迎え入れるなど、欧州での日本食材卸ネットワークの拡大を進めています。また米国でも、2016年11月に長年の協力関係にあったMutual Trading Co., Incの第三者割当増資を引き受け、グループに迎え入れました。
今回、オーストラリア有数の日本食材卸会社であるニッポンフード社をグループに迎え入れることで、欧州・米国での事業拡大とともに重要な戦略テーマの一つであったアジア・オセアニア地域への進出を実現することになります。世界での日本食市場の広がりを背景に、当社グループは今後も日本食材卸ネットワークの構築・拡大を積極的に進め、日本食文化を世界に広めることを通じて、さらなる事業の拡大と企業価値の向上を図ってまいります。
*ニッポンフード社はKansai Foods Pty Ltd(村山晴政氏の100%出資による日本食材卸会社)から2017年1月1日付で事業譲渡を受けております。上表には参考としてKansai Foods Pty Ltdの経営成績及び財政状態(決算期6月30日)を記載しております。
4.取得株式数、取得価格及び取得前後の所有株式の状況
(1) |
異動前の所有株式数 |
0株 (議決権所有割合:0.0%) |
(2) |
取得株式数 |
510株 |
(3) |
取得価格 |
第三者割当増資引受による取得価格 16,046千豪 ドル |
(4) |
異動後の所有株式数 |
510株 (議決権所有割合:51.0%) |
6.業績に与える影響
本件により、ニッポンフード社は当社の連結子会社となりますが、2018年3月期より連結対象となる予定であり、当期(2017年3月期)連結業績に与える影響は軽微なものと見込んでおります。