当社の連結子会社である宝酒造株式会社(以下、「宝酒造」)は、本日開催の取締役会において、同社の完全子会社であるタカラ長運株式会社(以下、「タカラ長運」)の全株式をアスパラントグループ株式会社(以下、「AG」)が運営・管理するAG2号投資事業有限責任組合(以下、「AG2号ファンド」)が保有する株式会社アスパラントグループSPC4号(以下、「SPC」)に譲渡することを決議し、株式譲渡契約を締結いたしましたので、以下の通りお知らせいたします。
記
1.株式譲渡の理由
宝グループでは、当期より3カ年の経営計画「宝グループ中期経営計画2019」に取り組んでおり、宝酒造(国内事業)、宝酒造インターナショナルグループ(海外事業)、タカラバイオグループ(バイオ事業)の3つの事業セグメントに経営資源を集中した成長戦略を描くとともに、資本効率のさらなる向上を目指しています。
タカラ長運は平成18年に当社の連結子会社であるタカラ物流システム株式会社が出資を行い、その後平成26年に宝酒造の100%子会社となり、輸送、保管、工事等の物流関連サービスで安定した事業収益を上げて参りましたが、当社グループが注力する3事業セグメントとの十分な事業シナジーを生むには至っておりません。
このような状況のもと、このまま当社グループ内でタカラ長運の事業を継続していくよりは、同社を売却することにより獲得した資金を上記の3事業セグメントに投下し、さらなる経営資源の集中をはかることが当社グループの企業価値の向上に資すると判断いたしました。
そこで、タカラ長運が有する重量物運搬・据付に関する高い技術力を含む事業資産を最大限活かし、同社の企業価値をさらに高めることができる株式売却先を検討しておりましたところ、投資ファンドの運営などを主な事業とするAGが交渉先となり、最終的にはAGが管理・運営するAG2号ファンドが保有するSPC(特別目的会社)にタカラ長運の全株式を譲渡することを決定いたしました。
※譲渡価額につきましては、株式譲渡相手先との株式譲渡契約における守秘義務を踏まえ、開示を差し控えさせていただきます。当該価額については、公正なプロセスを経て株式譲渡相手先との交渉により決定しており、公正価額と認識しております。
5.日程
(1) |
取締役会決議日 |
平成29年11月7日 |
(2) |
契約締結日 |
平成29年11月7日 |
(3) |
株式譲渡実行日 |
平成30年1月5日(予定) |
6.今後の見通し
本株式譲渡の平成30年3月期連結業績に与える影響につきましては、本日公表しております「平成30年3月期通期連結業績予想の修正及び配当予想の修正に関するお知らせ」に反映しております。