当社は、本日開催の取締役会において、当社の連結子会社である宝ヘルスケア株式会社(以下、「宝ヘルスケア社」)の全株式を、2019年1月1日付(予定)でシオノギヘルスケア株式会社(以下、「シオノギヘルスケア社」)に譲渡することを決議しました。
また、本日、当社の取締役会に先立って行われた、当社の連結子会社であるタカラバイオ株式会社(コード番号 4974 東証一部:以下、「タカラバイオ社」)の取締役会において、タカラバイオ社は、2019年1月1日(予定)を効力発生日として、シオノギヘルスケア社を承継会社とする吸収分割(簡易吸収分割)により健康食品事業を同社に承継することを決議しました。
これらを受け、当社、タカラバイオ社、シオノギヘルスケア社の三社間において、株式譲渡及び吸収分割に関する契約を締結いたしましたので、以下の通りお知らせいたします。
なお、シオノギヘルスケア社は2019年1月2日(予定)を効力発生日として、宝ヘルスケア社を吸収合併する予定です。
記
1.株式譲渡の理由
当社子会社の宝ヘルスケア社は、2006年に当社の100%子会社として設立し、タカラバイオ社が「医食同源」をコンセプトに研究・開発を進めてきた、ガゴメ昆布「フコイダン」、明日葉「カルコン」、寒天「アガロオリゴ糖」、ボタンボウフウ「イソサミジン」、ヤムイモ「ヤムスゲニン」、きのこ「テルペン」などの機能性成分を活用した健康食品を、通信販売ルートでお客様に提供しております。タカラバイオ社の技術力で蓄積した研究成果をベースに、宝ヘルスケア社が企画・開発・販売を行い、当社グループ内で役割を分担することによってシナジーを創出してまいりました。
現在、宝グループでは、2017年度からスタートした3カ年の経営計画「宝グループ中期経営計画2019」に取り組み、宝酒造(国内事業)、宝酒造インターナショナルグループ(海外事業)、タカラバイオグループ(バイオ事業)の3つの事業セグメントに経営資源を集中した成長戦略を描くとともに、資本効率のさらなる向上を目指しています。
また、タカラバイオグループでは、「バイオ産業支援事業」、「遺伝子医療事業」、「医食品バイオ事業」の3つの事業部門の戦略の推進と、これらを支える経営基盤を強化し、グローバル企業かつ再生医療等製品企業としてのプレゼンスを向上させ、飛躍的な成長を遂げることを目指しています。
これらの計画のもと、宝グループおよびタカラバイオグループにおいて、成長戦略に即した事業推進と、計画の進捗状況を踏まえ、より一層の経営資源の集中を図ることが、宝グループ全体の企業価値向上に資すると判断いたしました。
そこで、これまでに蓄積した研究成果や通信販売のノウハウを含む事業資産を最大限活かし、現在のお客様に引き続き健康食品をお届けしていただける譲渡先を検討しておりましたところ、シニア向けの健康増進事業の強化を図る、塩野義製薬株式会社(コード番号 4507 東証一部)のグループ会社であるシオノギヘルスケア社が交渉先となりました。当社、タカラバイオ社、シオノギヘルスケア社の三社で検討した結果、各社の戦略が一致し、宝グループの健康食品事業を一体でシオノギヘルスケア社に譲渡・承継することとなり、宝ヘルスケア社の株式譲渡およびタカラバイオ社の健康食品事業の吸収分割を行います。
※譲渡価額につきましては、株式譲渡相手先との株式譲渡契約における守秘義務を踏まえ、開示を差し控えさせていただきます。当該価額については、公正なプロセスを経て株式譲渡相手先との交渉により決定しており、公正価額と認識しております。
5.日程
(1) |
取締役会決議日 |
2018年9月20日 |
(2) |
契約締結日 |
2018年9月20日 |
(3) |
株式譲渡実行日 |
2019年1月1日(予定) |
6.今後の見通し
本件の当期(2019年3月期)連結業績に与える影響は軽微なものと見込んでおります。
7.その他
タカラバイオ社の吸収分割に関する詳細につきましては、本日、同社より公表の「会社分割(簡易吸収分割)による事業再編のお知らせ」をご参照ください。